ヘルスレンジャー、マイク・アダムス 「15日間で自力で癒す」「第8回 健康のレシピを採用し、病気作りを止める」にて引用されているトーマス・ローディ博士の「ガン作りをおやめなさい」

ガン作りはおやめなさい

Stop Making Cancer

トーマス・ローディ (ホメオパシー医)

By Thomas Lodi, MD
Homeopathic Physician

(An Oasis of Healing)

癌の原因は、あまりに多くて気が重くなる。生活環境にも遺伝体質(遺伝的な弱さ)にもあり、発癌性物質の数は無限のようだ。

発癌性物質には、ウィルス、水道の化学物質、壁の塗料、煙、石油製品、殺虫剤、放射線などなど・・・挙げるときりがない。実際、全部をリストアップすると大変な数になる。それに、毎日、「新しい」発癌性物質が発見されている。

まるで「射撃場」の中に生きているようだ。

遅かれ早かれ、いずれやられる!

それに加え、「遺伝子」(DNA)には欠陥があるので、いつかは癌になると言われている。


だが、実は、まったく正反対だ!

もし新たに癌と診断されたなら、それは明らかに、今まで癌の発達を抑制していた何かが、機能しなくなったという意味なのだ。

何が変わったのか?

煙突のようにタバコを吸っていた「マーサおばさん」は97歳で眠るように死んでいったのに、夜パイプをふかすだけだった「フレッドおじさん」が63歳で癌で死んだのは何故か?


さて、癌にはおよそ200種類もあるとされているが、その違いを見ていくよりも、どうしてこれだけ種類が豊富なものを一括して「ガン」と呼べるのか、その理由を見てみよう。

癌とは何か

何をもって「ガン」と判断・定義するのか?

全種類の癌細胞に共通するものは何なのか?


通常、ガンは、細胞の異常な成長だと定義される。癌細胞は、近隣の身体組織に侵略するまで、制御不能な状態で拡散(増加)し続ける。多くの場合、リンパ管や血管を通って、離れた臓器に転移(拡大)する。癌がこのような様相を起こすのは、細胞が「回転」(代謝回転、入れ替わり)しなくなってしまうからである。逆に言うと、健全な状態では、細胞は自滅(アポトーシス)し、新しい元気な細胞と置き換わるようにプログラムされている。だが、癌細胞は死なない。


顕微鏡で見ると、癌とは、細胞の基本構成物(核など)の変化と定義できる。それも極めて具体的な変化として定義できる。顕微鏡で見ると、「癌」と定義される細胞には、極めて具体的な変化が生じている。実を言うと外科医は、上記のガンの特徴のため、不審な塊を生検したり、身体から取り出して研究所に送って「解読」してもらっている。その塊のサンプルが、特定の構造(組織学的)判定基準と合致すれば、病理学者が「癌」と「確定診断」することになる。必ずとは言わないが、大半の場合、腫瘍学者が「組織診断」なしに患者を治療することはない。


「高分化」の癌とは、元の細胞の型(例えば、乳房の細胞、肺の細胞、前立腺の細胞など)の面影をまだ残している癌細胞である。

反対に「低分化」の癌とは、元の細胞の型と少しも似ていない癌細胞のことである。「低分化」の癌は、「高分化」の癌よりも危険だと考えられている。

現実に癌細胞になった元の細胞がどの型なのか判別できないこともある(未知の原発細胞)。この場合、完全に「未分化」の癌と定義され、極めて危険である。そうなると、乳癌でも前立腺癌でもその他の癌でもなく、「ただ単に癌」になる。その胚の起点(つまり、癌腫とか腫瘍)をもって一般的に癌とするしかない。


当然ながら、以上のように細胞組織が変化して癌になった細胞は、もはや正常な乳房細胞、前立腺細胞、膵細胞などとして機能することはできない。

実を言うと、癌細胞の代謝は原始的である。他の人体の細胞のように、エネルギーを得るために酸素を利用してグルコース(糖)を「燃やす」ことができない。だから大きなハンディキャップを負うことになる。

これは最近わかったことではない。癌が嫌気性(酸素欠如)で代謝するという発見をしたオットー・ウォーバーグは、1931年にノーベル医学賞をもらっている。細胞は、48時間、35%の酸素を奪われると、癌になる可能性が高い。

癌細胞には、生化学的に多くの欠陥を抱えている。例えば、一部の酵素(カタラーゼなど)の不足もしくは完全な欠如である。このため、極めて原始的な状態になる。

癌発病までのメカニズム

ということを前提に、では、細胞が癌細胞に転換するには、どのような条件が必要だろうか? どうすれば原始的になれるのか?

実はとても単純で簡単だ。


毒素がたまる。

細胞が打ちのめされ、自己防衛できなくなる。

毒素がたまる。

ミトコンドリア(細胞内のエネルギー工場。酸素で稼動)が損傷する。

毒素がたまる。

ついに細胞のDNAを変えるほど損傷し、突然変異が起こる。

毒素がたまる。

順応・調節のため、多くの重要な酵素システムが失われる。

毒素がたまる。

変異した嫌気性の細胞から生じた代謝の残り滓(かす)により、酸性の環境になる。

毒素がたまる。

免疫システムが十分に機能できなくなる。

毒素がたまる。

変異した細胞が分裂し、さらに加速して酸性の環境に変化させる。

毒素がたまる。

電気エネルギー経路がふさがれ、細胞はエネルギーを蓄える能力を失う。


癌の三段階プロセス

我々は、癌を三段階(着手、助長、進行)で考えている。

「着手」とは、植物の種を植えるようなものである。

「助長」とは、水や肥料をやることである。

「進行」とは、接触するもの全てを変換もしくは破壊するプロセスが繰り返されること、もしくは、拡大・増殖することである。

癌の停止方法

どの段階にあるとしても、3つのことを実行すれば、プロセスを停止することができる。

  1. 毒素を一掃する。
  2. 新しい健康的な細胞を作るため、適切な原料を与える。
  3. 「全活動を駆動・連係」させるように、エネルギー経路を復旧させる。

癌は、神(宇宙)に肩を叩かれたようなものと考えてもよいだろう。「その道は危険なので、別の道を考えなさい」と。

癌治療のポイント

癌治療の3つのポイントは、以下の通り。

  1. ガンを作るのを止める。
  2. 全身を傷つけることなく、癌を狙い撃ちして破壊する。
  3. 免疫システムの強化。

我々の仕事

  1. 癌作りを止める方法の指導。
  2. 免疫機能を強化するとともに、人を傷つけることなく癌を狙って破壊する治療を行う。
  3. 治療の支えとなる愛情ある環境を提供する。

「神は、治療法のない病気は与えていない」 パラケルスス

(翻訳:為清勝彦 Japanese translation by Katsuhiko Tamekiyo)

原文の紹介

原文 Stop Making Cancer

An Oasis of Healing  http://anoasisofhealing.com/