掲載2010年7月17日

内容紹介・訳者メモ

ジム・ハンブルのMMSの本を読んでいると、彼は発明家なので、いろいろ面白い記述もある。骨の治療には磁石が有効だという話もあったし、歯に金属の詰め物をしていると計器の針が振れるぐらいの電流が走っているという話もあった。金属製でないものに交換した方が良いそうだ。そこで歯の詰め物について調べてみると本当に驚きの連続である。ワクチンにも水銀が入っているが、水銀で人間を不具化する大戦略が基底にあるのかもしれない。

歯は、経絡の起点でもあり、身体のバランスにも大きく影響する。金属を除去するだけで顔の歪みや、背筋の歪みが直ることもある。頭痛の原因にもなるし、金属アレルギーで皮膚病の原因になることもある。盲点になりがちだが、歯は健康に重要な部位である。そういうわけで、これから歯の話題を取り上げていきたいと思っているが、まずは第一弾で、マーコラ博士のアマルガム問題の記事を紹介する。

なお「アマルガム」「金属アレルギー」「ガルバニー電流」などのキーワードで検索すると、いろいろな情報があると思う。

口の中から水銀を追放しよう

How You Can Help Eliminate Dental Mercury

ジョージフ・マーコラ博士

By Dr. Joseph Mercola

(Mercola.com)

2010年7月13日

草の根運動は重要だ。いつもながら聞く耳を持たないFDA(米国の食品医薬品局)が相手であってもだ。 FDAは、2009年のアマルガム規制で、水銀の存在自体の隠蔽を容認し、子供や胎児が水銀に曝露するのを放置することにした。この実にひどいFDAの取り扱いに対し、アメリカでは草の根運動で大規模な反対が盛り上がった。

定評ある独立系のメディアFDA Webviewは「前代未聞の消費者レベルからの圧力」と表現し、「近年、もしくは歴史始まって以来、FDAの最終規則がこれほどまとまった反対運動を引き寄せたことはなかった」と述べている。

数え切れない消費者が繰り返しFDAに電話や電子メールで要請し続けた結果、FDAは真剣に一連の優れた異議申し立てを再考せざるをえなくなった。異議申し立ての一つはワシントンの弁護士Jim Turner (Citizens for Health)によるもの、もう一つはIAOMTの弁護士Jim LoveとBob Reevesによるもの(これには私も参加した)、三つ目がバージニア大学の医学部名誉教授Richard Edlichによるものだ。

その後、2010年6月には、この騒動はアメリカを超えて国際的に発展した。国連は水銀に関する条約を協議する会議を召集し、その場で、水銀を使わない歯科医療を求める意見が適切に表明されている。Consumers for Dental ChoiceのCharlie Brownが、「水銀フリーの歯科医療を求める世界連盟(World Alliance for Mercury-Free Dentistry)」を創設し、7カ国の代表を国連の会議に送り込んでいる。

水銀歯科の保護者代表であるFDAは、消費者の健康と安全を守るという観点で、暴かれ、のけ者扱いにされた。そして国連会議の5日目にFDAは屈服した。FDAは、歯科用製品パネルで子供や妊婦へのアマルガム使用を中止するかどうかを決定する前に、今年の12月にヒアリングを開催することを発表している。

アメリカと全世界の消費者に、当マーコラ・ニュースより祝辞だ。皆さんの功績だ! FDAは、水銀の詰め物を支持する立場を再考することに同意し、脳が発達中の子供や胎児を保護することを検討することに同意している。

ところでFDAは、以前、歯科の水銀に関して、消費者の足をすくったことがある。2008年、Charlie Brownの訴訟の和解の際、FDAは、アマルガムが発達中の子供や胎児の脳を損傷する可能性があるという厳しい内容の警告を掲示した。だが、2009年になってFDAはこの警告を埋没させ、親たちが見えないような場所に隠蔽した。気を緩めることなく常時監視すべき政府機関があるとすれば、それがFDAだ。

現時点での問題は、誰が歯科の水銀の安全性を判断する立場でFDAのパネルに加わるかである。FDAには、業界に都合の良いことが決まるようにパネルのメンバーを固めてきた歴史がある。医療機器・放射線保健センターの理事をしているJeffrey Shuren博士に、バランスの取れたパネルを招集するよう手紙を書いて頂きたいと思う。水銀を支持する米国歯科医師協会とつながった歯科学校の古参たちだけで占めることのないようにである。FDAのパネルが信頼性を保持するつもりであれば、Shuren博士はさまざまな意見を代表するメンバーを公正に選ぶべきだろう。

そういうわけで、読者の皆さんには、Jeff.Shuren@fda.hhs.govのアドレスでShuren博士にメールするようお願いしたい。内容的には、FDAの水銀規制を検討するにふさわしいバランス良い歯科製品パネルにしてほしいこと、子供や胎児を毒物から守ることに奉仕する人間的なパネルにしてほしいことを依頼していただきたい。水銀を支持する米国歯科医師協会に都合の良い偏見に満ちたパネルを許すようなことはないという意思を見せ付けてほしい。

マーコラ博士のコメント

アメリカと全世界の消費者に、当マーコラ・ニュースより祝辞だ。皆さんの功績だ!

FDAは、水銀の詰め物を支持する立場を再考することに同意し、脳が発達中の子供や胎児を保護することを検討することに同意している。

歯科治療から水銀を駆逐するには継続監視が必要

だが、FDAは、以前にも歯科治療の水銀に関しては、消費者の足をすくっており、歴史は繰り返すのであれば、この先も困難な道のりがあることを覚悟しておくべきだろう。

2008年、米国の消費者保護分野で活躍する弁護士Charlie Brownによる訴訟の和解の際、FDAは、発達中の子供や胎児の脳をアマルガムが損傷する可能性があるという厳しい内容の警告を掲示した。FDAのウェブサイトには、「歯科のアマルガムには水銀が含まれており、発達中の子供や胎児の神経系に神経毒として作用することがあります」と簡潔に述べてあった。

だが、2009年になってFDAはこの警告を埋没させ、親たちが見えないような場所に隠蔽した。幼い子供たちの親や若い女性を含め、アマルガムの詰め物の水銀に、生殖に関する毒性や神経毒性があるという警告を保護者にすることはないと言ってウェブサイトの警告も引っ込めた。

さらにFDAは、アマルガム業界に青信号を与え、詰め物が主に水銀であることを消費者に知らせることなく、アマルガムを売って歯に詰めることができるようにしている。FDAは、業界が長年、アマルガムのことを「銀の詰め物」として詐欺的に販売してきた経緯を承知しているのだ(実際には約50%が水銀)。

気を緩めることなく常時監視すべき政府機関があるとすれば、それがFDAだ。

なぜ有毒な水銀が今も歯科治療で許されているのか?

水銀アマルガム充填材は、19世紀の原始的な手段であるが、今でも米国では広範に利用されており、米国歯科医師協会も支持している。

実に皮肉な事実だが、歯科用アマルガムを製造するために歯科医が使用する金属水銀は、危険物として歯科医院に運送されている。治療で余ったアマルガムは危険物として取り扱われ、廃棄する際にも特別な注意が要求されている。

それにもかかわらず、その危険物を口の中に直接入れることができるのだ(もちろん代金を払って)! だが、それは、脳、神経系、腎臓に損傷を与える可能性のある毒素(水銀)を身体の中に入れることを意味している。

脳が発達中の子供や胎児が一番危険であり、特に妊婦には危険なのだが、実際のところどんな人にとっても危険である。最も危険性の高い人を挙げておくと、

・妊婦、授乳婦

・子供

・胎児

・既に水銀の生体負荷レベルの高い人々

・水銀曝露に敏感な人々

これほど危険なことを認識していながら、なぜFDAは禁止令を躊躇しているのか?

米国最大のアマルガム販売者ヘンリー・シェイン(Henry Schein)とFDA長官のマーガレット・ハンバーグ(Margaret Hamburg)の関係が、この悲惨な結果を招くのに一役担ったかもしれない形跡がある。

ウォールストリートジャーナルによると、ハンバーグ博士は、歯科製品の巨大企業ヘンリー・シェイン社の役員を勤めたことがあり、25万ドルの年収をもらっていたそうである。2009年5月に長官に就任した時点では、ヘンリー・シェイン社のストック・オプションをまだ保有しており、アマルガム規制が出された7月の時点まで現金化していない。実は、FDA規制が発表された前日の7月27日の段階でもまだヘンリー・シェイン社のストック・オプションを保有していたのである。

マーガレット・ハンバーグには倫理的な問題があり、利害関係の衝突を避けるために不関与になったことをFDAも認めているが、彼女を含めてFDAの誰一人として、本件の規制に彼女がどのように関与したのか、いつ関与をやめたのか説明しようとしていない。

目下の形勢では、結果的にできあがった規則は、ヘンリー・シェイン社にとって過去も現在も福運をもたらしており、同社は主な成分が水銀であることさえ明かす必要もなく、誰にでもアマルガムを販売できている。だが、12月になれば、そうはいかなくなるものと期待したい。

FDAの聴聞会は歯科治療の水銀を変えるだろう

FDAは、歯科用製品パネルで子供や妊婦へのアマルガム使用を中止するかどうかを決定する前に、この12月に聴聞会を招集する予定だ。

そこで問題なのは、誰がこの歯科治療の水銀の安全性を判断するFDAのパネルのメンバーになるかである。FDAには、業界に都合の良い決定をするようにパネルのメンバーを固めてきた歴史がある。

また、業界の意向に沿わないメンバーの意見は無視してきた歴史も持っている。実際に、FDAの2009年の規制は、FDA自身の科学専門家による2006年の合同パネルの結論と真っ向から矛盾していた。この報告書を評価した内服薬・毒物学国際アカデミーの科学諮問委員会のメンバーとも対立する内容だった。

さらに、妊婦は水銀の蓄積した一部の魚の摂取を控えるべきというFDA自身の勧告とも矛盾していた。IAOMTが報告しているように、歯の水銀の詰め物は、食事や環境に起因する水銀を合わせた量の2~3倍の量になるにもかかわらずだ。

12月になれば、FDAのパネルが規制を定めるが、これが歯科の水銀で子供や胎児を汚染し続けるかどうかの分かれ道になる。この戦いを確実に成功に導くために、我々にはまだ努力する余地がある。

公正・不偏のパネルを求めて意見を出そう

医療機器・放射線保健センターの理事長をしているJeffrey Shuren博士に、バランスの取れたパネルを招集するよう手紙を書いて頂きたいと思う。水銀を支持する米国歯科医師協会とつながった歯科学校の古参たちだけで占めることのないようにである。

FDAのパネルが信頼性を保持するつもりであれば、Shuren博士はさまざまな意見を代表するメンバーを公正に選ぶべきだろう。

これは信じがたいほど重要なことだ。というのも、医療機器・放射線保健センターは腐敗していることで有名だからである。昨年、このセンターの理事長だったDan Schultz(開示なしにアマルガムを販売する自由裁量を与えたグループの一人)は、ハンバーグ博士との「双方の合意により」辞任している。安全とは考えられていなかった機器を、業界の利益のために承認するよう職員に圧力をかけたことが告発されたためである。

そうした経緯で現在は新理事長になっている。読者の皆さんには、Jeff.Shuren@fda.hhs.govのアドレスでShuren博士にメールするようお願いしたい。内容的には、FDAの水銀規制を検討するにふさわしいバランス良い歯科製品パネルにしてほしいこと、子供や胎児を毒物から守ることに奉仕する人間的なパネルにしてほしいことを依頼していただければと思う。

我々は、水銀を支持する米国歯科医師協会に都合の良い偏見に満ちたパネルを許すようなことはないと、しっかりと意思を見せ付けてほしい。我々の子供たちの健康がかかっているのだ。

過去10年間、Charlie Brownは、Consumers for Dental Choiceとともに、米国の歯科医療から水銀の使用を排除するために疲れ知らずで活動してきた。これからでも参加できる。多くの人はもう参加している。

FDAの2009年の規制に多くの人が憤慨し反対を表明した結果、FDA Webviewが「近年、もしくは歴史始まって以来、FDAの最終規則がこれほどまとまった反対運動を引き寄せたことはなかった」と述べるほどの成果につながったのだ。

草の根行動主義は社会を変えつつある。あなたのような熱心な読者がいれば、これからも変え続けることができる! 我々の力で社会を変え、この有害物質への曝露を制限し、子供も成人も脳の損傷を防ぐことができるということに、私は感激のあまり涙がでそうである。

最後までFDAに圧力をかけ続け、逃がさないようにしよう!

12月のアマルガムの聴聞会のパネルの人選をバランスよく行うよう、Dr. Shurenにメールを送ってほしい。

(翻訳:為清勝彦 Japanese translation by Katsuhiko Tamekiyo)

原文の紹介・関連情報

原文 How You Can Help Eliminate Dental Mercury