掲載 2010年1月9日

為清 勝彦

2010年のSF超大作予想

普段はほとんどテレビを見ないが、年末年始は朝から晩までテレビを見て「現実社会」の勉強をした。テレビが繰り返し伝える言葉は、世界をコントロールしようとする者が何を企画しているのかと大いに関係しており、そういう意味ではテレビは予言者である。この正月には、まだしつこく「インフルエンザ」もやっていたが、他に「テロ」「JAL」「宇宙」「核兵器」などのキーワードを感じた。

次のSF超大作は「宇宙人襲来」?

いろんな人がホームページで予想・警告しているが、2009年のSF超大作「豚インフルエンザ」に続き、どうやら次のSF超大作は「宇宙人襲来」らしい。もちろん、宇宙人との遭遇については過去に山ほど多くの胡散臭い人が言っているわけで珍しくないのだが、これから起きるのは、政府機関やオバマ大統領のような公職にある政治家が大々的に発表するのではないかということである。

その前兆現象の一つとして、日本では、鳩山由紀夫が、ジョークなのか本気なのか分からないが、自らを宇宙人であると頻繁にアピールしている。海外で嘲笑されている鳩山夫人は、ご存知の通り、宇宙人に誘拐された経歴を持っている。鳩山夫妻はいずれも米国で「いろいろ」経験し、学んできたようである。

鳩山幸は、「前世で知っていた」トム・クルーズ主演の映画をハリウッドで製作したいと言っている。サイエントロジーという宗教団体つながりらしいが、そのトム・クルーズは、映画だけでなく、実生活においても宇宙人襲来から家族を守るために地下施設を作っているそうだ。

そんなことを思っていると、NHKニュースで新年早々「ALMAプロジェクト」なるものを報道していた。

宇宙の謎の解明を目指して、南米・チリのアンデス山脈で日本と欧米などが建設を進めている、世界最大の電波望遠鏡の試験的な観測が、ことしから始まることになりました。

「ALMAプロジェクト」と名付けられたこの計画は、日本とアメリカ、ヨーロッパなどが共同で、再来年の完成を目指しておよそ1000億円をかけて進めているものです。計画では、南米・チリの標高5000メートルのアンデス山脈に広がる、東京の山手線の内側とほぼ同じ広さの敷地に、直径10メートルほどの66台のパラボラアンテナを並べ、ひとつの電波望遠鏡として観測にあたることにしています。現地では、先月末までに3台のパラボラアンテナが運び込まれ、ことしから試験的な観測が始まることになりました。この望遠鏡が完成すれば、世界最大の規模で、解像度は、ハワイにある日本の「すばる望遠鏡」の10倍にあたり、東京と大阪の距離で1円玉を見分けることもできるということです。計画に参加している国立天文台の井口聖准教授は「この望遠鏡は生命の材料になるアミノ酸が宇宙空間にあるかどうかを調べることもできる。ぜひ、この望遠鏡で、生命の起源を解き明かしていきたい」と話しています。(NHKニュース 1月3日 18時35分)

他にも「宇宙人襲来」詐欺の前兆現象が、あちこちで出ているのではないかと思う。


どういう筋書きを用意しているのか知らないが、キチガイではなく、政府が発表する以上、何らかの合理的な目的がある。例えば、

・ パニックから戒厳令を施行して、さまざまな人権を停止し、人々の生活を制限する。

・ 「宇宙人襲来」グッズで儲ける。

・ 「宇宙人襲来」関連株で儲ける。

・ 「地球防衛軍」に諸国の軍隊を統合する。世界政府を作る。

一言でいえば、世界支配を一層強化するのが目的になるだろう。


そんなバカなと思われるかもしれないが、豚インフルエンザのバカバカしさもかなりSF的だったので、本質的に違いはない。しかし、あまりにもバカバカしいのも確かなので、最後の手段ではなかろうか。

我々としては、大槻教授に期待するしかない。元宝塚の鳩山幸の地球を舞台にした演技と大槻教授の対決を、冷静に眺めたいものである。

なお、宇宙人否定で有名な大槻教授であるが、実は、基本的には広大な宇宙に生物がいないはずはないという意見らしく、それは科学者として至極理性的な態度だと思う。私も個人的には同じ考えである。逆に「宇宙人などいるはずがない」と思い込んでいる人は、大統領や総理大臣が言い出せば、ころっと騙されるのではなかろうか。

また、宇宙人の襲撃とは反対に、友好的な宇宙人(あるいは救世主)というシナリオもありうる。人工オーロラのような技術なのかよく知らないが、キリストや仏陀などを世界各地の空に映写し、世界統一宗教へと人々を誘導する計画もあるそうだ。

いずれの場合も、真に受けずに無視する必要がある。

小さな旅

さて、全然関係ないが、テレビを見ていて、頭に残った音楽がある。それはNHKの「小さな旅」のテーマ音楽である。誰でも聞いたことがある曲を、わざわざここで紹介する必要はなく、NHKの応援をするのも不本意だが、あまりにも耳慣れていると、名曲だと気付かないこともあるのではなかろうか。

このテーマ音楽は、頭の中で反芻して演奏してみると、まずは番組イメージもあって田舎の風景が浮かぶが、そこには、悲哀、喜び、懐古、希望など、いろいろな情感が出てくる。私は器用に楽器の演奏はできないので、もっぱら脳内演奏である。電気も機器も不要で自由に編曲できる。音楽を聴くときは、目立たないように、だが、しっかり音を出しているパーカッションに集中して聴くと、奥深い立体感が得られるように思う。

NHKの番組で流れるときは曲だけだが、歌詞がついているバージョンもあるようだ。だが、歌詞が付くと、言葉で意味が限定されてしまう。人間の声は最高の楽器だと思うが、この曲に関しては歌詞がない方が良いと思う。

この素晴らしい曲を作ったのは誰だろうかと調べてみると、ジャズピアニストの大野雄二氏だった。なんとルパン三世のテーマ曲も作っている。これも昔から名曲だと思っていた。「小さな旅」と「ルパン三世」のテーマ曲が、同じ人から作られたということを知ると、ますます奥深いものを感じて驚きだ。(もしかして、誰でも知っていること?)

音楽は無意識に働きかける部分がある。聴いているときは気分が高揚するが、後で精神不安定になるような音楽もあるだろう。ドライブするときも、音楽を聴きながら見る風景と、音楽なしで見る風景は、明らかに違っている。ドライブ中に聴いている音楽によっては、道端で立小便しているおじさんの意味も違ってくるのである。

NHK「小さな旅」 http://www.nhk.or.jp/shutoken/program/b-det0001.html

大野雄二 ウェブサイト http://www.vap.co.jp/ohno/