掲載2010年4月17日
為清 勝彦
【書評】 『すべては宇宙の采配』 木村秋則著

私は、ときどき気分転換に、いわゆるスピリチュアル系の(いわゆる宗教がかった)サイトを巡回するのを趣味にしている。スピリチュアル系は魑魅魍魎の跋扈する世界なので、あまり自信をもってお勧めできるサイトは無い。
そのような中で、お勧めしても良いと思えるサイトが、「真勢中州流 谷川龍山派 本筮易(ほんぜいえき)」という易者さんのホームページである。昨年のインフルエンザに関する記事などを読むと、少しお外しになられているような気もしなくもないが、個人的な運勢だけでなく、もっと大きな社会の流れを読む力をお持ちである。更新は不定期で、月に一回ぐらいかなという感じだ。
その最近の「最近考えていることを度胸出して書きました」という記事で、無農薬・自然栽培のリンゴ農家の方の本の話題があり、早速、読んでみた。この本は、私の訳書のように小難しくなく、簡単に読めるし、内容的にも充実している。
一番のクライマックスは、上記のリンク先の記事にあるので、詳しくは省略するが、自然栽培を何年続けても成果がなく、経済的にも困窮し、近隣からも白眼視され、首吊り自殺を決心して岩木山に登ったとき、自生のリンゴを発見し、土壌の大切さを知ったというエピソードである。目に見える地上の樹木の部分ばかりに意識を奪われて、地下の部分の大切さに気づいていなかったというくだりである。また、後日談として、野生のリンゴに見えたものは、実はどんぐりの木だったそうである。科学的事実として野生のリンゴだったということよりも、「野生のリンゴのように見えた」ということが大切なことを示す事例であろう。神仏というものは、そのような手法でメッセージを送るようだ。
食品の安全(食べる側の安全だけでなく、農薬散布は農家の人の健康にも危険だ)、自然栽培の難しさを理解するという意味だけでも十分に価値ある本であるが、表題から何となく想像できる通り(あまり積極的にアピールしていない点が更に好感度アップだが)、UFOや龍との遭遇に関するエピソードも入っており、オカルトファン的にも興味をそそられる内容である。
著者の木村秋則氏は、宇宙人のような存在と遭遇した後で、地球に残された年月はそれほど長くないことを知らされたという。口外することは禁じられたが、具体的な年限も知らされ、2012年よりは先だが、それほど遠い先でもないそうだ。
普通、UFOと言えば常識的に「宇宙人」なので、著者の木村氏も特に疑問なく「宇宙」と表現されているのだと思うが、海中から出現したこともあると記述されており、私は地球内部空洞の存在と考える方が現実感があると思う。「お地蔵さん」という言葉をみなさんはどう解釈するだろうか。最近私は、キリスト教などの宗教は、人類の意識を「天」という空の彼方に向けて拡散・妄想させるための、壮大な詐欺なのではなかろうかと疑っている。そして、その裏返し(新手の手法)として、例えばデービッド・アイクが「レプティリアン」あるいは「ドラコ(龍)」と言って、地下の存在を敵視している。また、昔から「地獄」という言い方をして、いかにも下の方は低劣で、上の方が高尚だというイメージが刷り込まれている。
だが、日本古来の自然信仰は、太陽も拝むのだろうが、どちらかと言えば、山や海といった地球に向けた信仰であったはずだ。地球内部を蔑ろにして太陽だけを崇拝することは、ちょうど人間が自己否定して他人に依存する状態に相似している。
木村氏が、リンゴの地上部分(樹木)ばかりに注目して地下の部分(根・土壌)に思いが至ってなかったことが、当初の自然栽培の失敗の原因だったという話は、私にはこのことを暗示しているように思える。
ここ最近、事故や自然災害の頻度が一気に増しているようである(ポーランドの大統領機墜落については情報を集めているが、これはなかなか難解な事件だ)。アイスランドの噴火でイギリスなどの空港は麻痺状態になっており、半年ぐらい影響が続くのではないかと報道されている。噴煙の規模がどれぐらいなのかよく分からないが、日照不足は農作物の不作の原因になるだけでなく、人間の身体にとってもビタミンD生成が不足し、ウィルスへの抵抗力が低下する。地震や噴火は、人類の意識を「天」から「地」に向けるためのシグナルかもしれない。
このホームページでは寒気のする情報が多くなりがちなので、こうした心温まる本で中和していただければと思う。

関連情報
真勢中州流 谷川龍山派 本筮易 http://www.asahi-net.or.jp/~pa6c-isi/
リンゴを買ってみようかと思ったが、天候不順と注文殺到で入手困難なようだ。さすがマスコミのパワーはすごいが、こういう内容なら良いことだろう。
木村興農社 http://www.akinorikimura.net/
サン・アクト株式会社・木村秋則HP http://www.sun-act.com/kimura/