2010年5月2日新設

遺伝子組み換え食品について

『完全支配・アグリスーティカル編』の刊行を記念して、日本における遺伝子組み換え食品の現状をまとめました。遺伝子組み換え技術そのものの深遠な背景と危険性については、本を読んで頂ければと思います。ここでは具体的な食品の避け方に関する情報(なるべく最新情報)を紹介することにします。

2010年1月のハイチの地震「救援」。プロテイン・バーが配布された。

世界的な拡散の現状

日本の国内規制の枠組み

(1) 生態系(野生生物)への影響に関する規制(カルタヘナ法) バイオセーフティに関する国連決議に基づき、2003年6月に「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(カルタヘナ法)」が成立。2004年2月19日より施行されている。

(2) 食品としての安全性の規制(食品衛生法・食品安全基本法、飼料安全法、JAS法)

農林水産省のホームページ「カルタヘナ法とは」を参照。このページの「遺 伝子組換え農作物の安全性の評価・管理について(PDF:393KB)」という資料には、概要が分かりやすく記載されている。

日本で承認済みのGMO

※遺伝子組み換え生物は、GMOと略記。

動物

農作物

観賞用など

添加物=GMO微生物

食品加工、工業、医薬品、洗剤などに使用されているようだ。

動物用ワクチン

参考

カルタヘナ法に基づき承認・確認された遺伝子組換え生物のリスト、農林水産省関係

安全性審査の手続を経た遺伝子組換え食品及び添加物一覧(PDF:351KB) 厚生労働省

海外では

世界的には、上記の他、小麦、サトウキビ、タバコ(Questという銘柄で禁煙効果があるらしい)、トマト、ズッキーニ、黄色カボチャなどもある。詳しくは、ジェフリー・スミス氏のホームページにGM食品リスト(Genetically Modified Ingredients Overview)がある。

規制の問題点

遺伝子組み換え食品の安全性に関するQ&A(厚生労働省ホームページ)より二点を引用する。

C-4 申請業者が作成した資料のみに基づいて審査を行っても大丈夫なのですか。

(答)遺伝子組換え食品の安全性の確保は、あまたの食品と同様、基本的にはそれを取り扱う者が責任を持って行う必要があります。このため、安全性審査は、当該業者等が行った安全性評価の詳細な資料を提出させて、その信頼性も含め、これが科学的に妥当なものであるか否かについて、食品安全委員会における適切な審査を経て、厚生労働大臣が個別に判断しています。(略)こうした審査の方法は、医薬品や農薬、食品添加物等の審査においても同様に行われています。

C-6 安全性審査を受けずに遺伝子組換え食品を国内で販売することはできるのですか。

(答)(略)万が一、規格基準に適合しない遺伝子組換え食品が市場に出回った場合には、廃棄命令、回収命令、輸入食品の本国への積み戻し命令等の行政処分ができることとなります。また、規格基準に違反した場合、2年以下の懲役又は200万円以下の罰金に処せられます。

また、遺伝子組み換えの食品表示については、次のような問題がある。

  1. 製造の過程で組み込まれた遺伝子やその遺伝子が作るタンパク質が技術的に検出できない場合には、表示は義務付けられていない。(例:植物油、醤油)
  2. 原材料の重量に占める遺伝子組み換え原料の割合が「上位3位以内で、かつ、5%以上」でない加工食品等は、表示が省略できる。(つまり最大値を逆算すると、4番目に多い材料がGMOであるケース=重量比が最大25%弱では、表示しなくてよくなる)
  3. 「遺伝子組み換えでない」「遺伝子組み換え不分別」などの表示があるが、これには注意が必要。IPハンドリング(分別生産流通管理)の中で5%以内の「意図せざる混入」であれば、「遺伝子組み換えでない」と表示できる。(EUでは、より厳しく0.9%以内になっている)

遺伝子組み換え食品の避け方

・上記の承認済みリストにある食品(材料に使われている場合も)は、遺伝子組み換えでないことが明確に確認できる場合(生産者が信用できる場合)を除き、食べない。分かりにくいものとしては、次の通り。

・植物油(サラダ油)、異性化液糖(ブトウ糖果糖など呼び方は様々)・水飴、コーンスターチ、スナック菓子など、遺伝子組み換えのトウモロコシ、菜種、大豆、枝豆等が原料になっている可能性があるものは避ける(つまり、大半の加工食品、ソフトドリンクはNG)。

・醤油は表示義務がないので、信用できる生産者を探す必要がある。

・洗剤、化粧品、シャンプー、入浴剤などにも注意。

・乳幼児用のフォーミュラ(調合ミルク、大豆を材料とするものもある)に注意。

・また、政府の承認に関係なく、フリーパス状態で入ってくるGM食品がある。例えば、rBGH(GMO牛成長ホルモン)を注入されたアメリカの酪農製品(スターバックスはrBGH未使用の乳製品に切り替えている)、GMO飼料で育った食肉・蜂蜜、アスパルテームなど人工甘味料。

・有機JAS認定であれば、GMOが「ほぼ」入っていないと考えられるが、やはり究極的には生産者が信用できるかどうかだろう。(GMO食品の避け方の記事を参照)

・全国の港湾付近でこぼれ落ちたGMO植物が自生しているケースもある。道端に枝豆が生えていても食べないようにしよう。(参考:遺伝子組換えナタネが各地の港から侵入

・遺伝子組み換え作物かどうかを分析(有料)してもらえる組織もある。農民連食品分析センター(残留農薬などの検査も対応)

ジェフリー・スミス氏の「Non-GMOショッピングガイド」を日本語訳してあります。アメリカのメーカーなので分かりにくいが、たいへん参考になると思います。

GMOと不妊症の相関?

動物実験や家畜への影響調査では、GMOによって生殖関連の障害が発生することが判明している(参考:アメリカ環境医学会が遺伝子組み替え食品を警告)。また、避妊効果を狙った殺精子コーンが開発されている(参考:ビル・ゲイツ「ワクチンは人口削減が目的」と語る)。人間界でも、近年、不妊症が急増していることは周知の通りである。

・ 2004年5月にカナダのモントリオールで開催された第18回世界不妊学会で、男性不妊の発生率が世界的に急上昇しているという研究報告が行なわれた。日本でも、1990年以降、精子数に強い減少傾向が示されている。(健康情報 kenko-joho.jpより)

・ 厚生労働省によると、2004年から少子化対策として始まっている「特定不妊治療費助成事業」の2008年度の支給件数は、約7万2000件で過去最多を更新。全国の不妊専門相談センターに寄せられる相談は年々増加している。

・中国の不妊症カップルは全体の15%から20%にのぼり、年々増加する一方。(2009年3月のニュース、不妊症増加で精子バンクに長蛇の列、闇も横行―中国 )

不妊症の件数のグラフを探してみたが、良いものが発見できなかったので、上記の日本の相談件数のグラフを世界のGMO耕作面積と重ねてみた。

GMOだけではなく、各種ワクチンや一般に言われているような環境ホルモン等もあるのだろうが、もしかして「相関」してないだろうか? 不妊症の「原因」は、精子の減少などと言われているが、それは「原因」ではなく「症状」であり、何の説明にもなっていない。草食系男子という言葉が2008年ごろから流行している。不妊症に悩む方は、試しに加工食品(HFCSなど)をやめてみてはどうだろう。

遺伝子組み換え食品のメリット

ヒトラーの予言について書かれた五島勉氏『1999年以後―ヒトラーだけに見えた恐怖の未来図 (ノン・ブック) 』によると、2039年までに汚染食品等によって一部の人間が「神人」へと進化する可能性があるようだ。宝くじ的な確率になるとは思うが、そうした突然変異の可能性に賭けてみたい人には、GMO食品がお勧めだ。

関連情報リンク

遺伝子組み換え食品いらない http://www.gmo-iranai.org/

遺伝子組み換え情報室 http://www2.odn.ne.jp/~cdu37690/

やすだせつこ.com http://www.yasudasetsuko.com/

Institute for Responsible Technology

お勧めの本